土曜日, 11月 04, 2006

第15回 :論理と集合

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やさしく数学を
第15回 1.論理と集合
2.NEWS Pick UP
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皆様、こんにちは。
ご無沙汰しております。

私事でいろいろありました関係で、このメルマガを楽しみにして頂いていた
皆様には、発行に間があいてしまった事をお詫びいたします。

久々ということもあり、今回よりテーマも新たにまた頑張っていこうと
思いますので応援のほどよろしくお願いいたします。

今回選んだテーマは「論理・集合」です。
まぁ、世間では最近「論理的に物事を考える力が弱くなっている」
と言われてるのも書こうと思った要因ですし、また、社会人として
誰もが必要な能力であると考えたからです。

この、論理能力は、
・プレゼンテーション能力
・コミュニケーション能力
・分析力
・企画・設計能力
の基盤ともなるとも言われています。

例えば、コミュニケーション能力で最近よく聞くMECE(Mutually Exclusive,
Collectly Exhaustive)では、
漏れなくダブり無く事象を分類する事によって、相手に話を分かりやすく
伝えようという手法があります。
ここら辺は、集合論的な話も少し関連すると思います。
#集合論とは、簡単に言えばそのままですが
#「グルーピング」に関する物です。
#例えば、整数を、偶数・奇数に分類して、そいつらの性質を考えていく
#という感じでしょうか。

また、応援のお便りやメルマガに対するリクエスト等は随時歓迎いたしております
ので遠慮せずに送って下さい。

皆様からのお便りをいただければ、こちらもメールマガジンを発行する
士気が高まりますので。



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1.論理と集合 ~導入編~

論理と聞いて皆さんはどんなイメージをもたれるだろうか??
きっと、「難しい」とか「堅苦しい」とか悪いイメージをもたれてる
方も多いことであろう。

論理とは、簡単に言えば
「ある条件から結論を出す」
ということである。

例えば、下記の条件(状況と言っても良い)があったとする。

・あのパソコンは20万円で販売している
・私は今、貯金が10万円ある。
・両親は、5万円までなら貸すと言っている。
・現在のアルバイトの給料は、月に5万円もらっている。

「あのパソコン」が欲しい私は、上記条件から下記結論が導かれる。

・両親からお金を借りて、かつ、バイト代を無駄使いせずに
貯金すれば、パソコンを購入することが出来る。

この、結論が「正しい」か「正しくない」かを証明するのに論理というのが
用いられる。

インターネットの世界でも、例えば、ネット販売業者などが信用できるのか
出来ないのか、また、そこに書いてある事は、本当にその信用できる人が
書いたものなのか、或いは、悪意ある人によって成りすまされているのか
というのを判定するのにも、論理というのは利用される。

そもそも、論理というのは数学では一番の基盤にあたる部分といってもいい。
それくらい大切なものです。

また、人生において賢く、そして計画的に生きるためにも必要不可欠なものでは
無いでしょうか。




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2.本 PickUp
今回は、本を紹介してみましょう。
●「ボクは算数しか出来なかった」小平邦彦著
岩波現代文庫 800円
http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/60/6/6030600.html

いわゆる自伝書です。小平先生は、数学会の中では、ものすごい有名
であり、おそらく名前を聞いたことのある人も多いのではないでしょうか。
私の学生時代も"小平"という名前の入った定理は何度も目にしたものでした。

●あみだのゴールなぜ重ならない?母親ネット数学談議出版
http://www.asahi.com/tech/asahinews/K2002062200548.html

-本に関して
http://www.bookclub.kodansha.co.jp/Scripts/bookclub/intro/intro.idc?id=30573
-ムギ畑(ここでいろいろ議論されていた模様)
http://www.mugi.com/

私は、この記事を読むまでこのサイトの存在は知りませんでした。
#主婦の場なんで知ってても入りにくいですけど…

このように、ああだこうだと考えてる人がいるというのは、非常に
いい事だと思います。